トップへ / やくろう編集版 目次 / 痔の話やくろう編集版/ 痔の話 エピローグ

痔の話 エピローグ

痔の話エピローグ 長ぁ~い脱線話
ウンチ と 金山寺味噌 と 湯浅醤油の話

脱線話その1. もう一度、ウンチの話 堆肥の話。

2010年11月10日~12日 ブログ やくろう

ウンチの3分の1以上は、ほとんどが、”ばい菌の死骸”(*注)です。
次の3分の1弱は、あなたの腸細胞の残渣、垢(あか)です。
最後の、残り3分の1が、やっと “食べかす” です。
意外と、食べかす は、少ないのです。
(*注)大腸で活躍した大量の 細菌は、嫌気菌が主で、
ウンチと共に、地上に出ると、空気に触れた途端に、
“逆 窒息死” するからです。

先に、食物の行く末について、
「食物残渣は、原型を留めず、水分の吸収に従い、
スープ~シチュー~ルー~固形ブイヨンと、
だんだん、とろみを増して いきます。」、、
と、書きました。
でも、栄養エキス分は、順次、吸収されますので、
これは、人間にとって、残渣 の生成過程で、
ブイヨンとは、濃縮方向が、反対に見えます。
しかし、地球にとっては、この書き方でも、いいと思うのです。
ウンチは、全部、再利用可能な有機物です。
せっかく、空気中から固定して、(生物の構造に利用した)炭素、窒素や、
大事な ”リン” じゃないですか。
”味噌” も糞も一緒に下水に流して、大気に、返したり、
(下水浄化施設の大きな仕事の1つです。)
海や川や、湖に捨てる とは、勿体無い。
もちろん、海洋バクテリアのエサになるでしょうが、
湖や、沿岸海底の泥は、増えていませんか?
一方では、肥料を使って、農業をしているのです。
ウンチは、豚も、育てられますし、まだまだ栄養価の高い、食物残渣です。
放っとく 手はない。肥料にしたら、、、、
土作りの、原点です。
返すべきところは、川じゃなく、 土でしょ?
、、、、、
、、、、、

と、いう思考法を、当時としては、
(室町時代 以前からです。)
大規模なシステムを工夫して、実現していたのが、かつての、日本なのです。
ヨーロッパ中世の都市に比べて、宣教師が驚くほど、日本の都市が清潔だったのは、
このウンチの 堆肥利用が、ひとつの要因です。
その頃、パリは、馬車も通るし、人間のウンチも、道路公害だった、そうですし、、、、。

ウンチの農業への利用は、少数ながら、世界各地にありました。
けれど、もう、皆さんお忘れでしょうが、簡易タンクで堆肥化したり、
都市の回収システムの、大規模なインフラまで完備したのは、
どうやら、日本の発明らしいです。
エコだし、多分 安上がりだし、何より、持続可能で、地球循環保全の一助です。
大都市では、既に、詮無いことですが、
有機(勇気)ある地方で、もっと積極的な 利用システムの再考、いかがでしょう?
ウンチと、食物残飯の再利用を 中心に考えれば、
今なら、清潔で合理的なシステム構築も、きっと、可能でしょう。
寄生虫も食品添加物も、堆肥化すれば、問題は少ないハズです。

もっと、世界に伝えましょう。
発展途上国にもです。
気に入っていただけたら、
“幕の内弁当”と、粉石けんと、バキュームカーを、付属品に付けて、
インフラシステムと思想まるごと、工夫して、お役に立てて いただきましょう。

だって、下水道システムは、対人口比で、水の豊富な地域以外では、高価なもので、
内陸の 閉じられた系 の都市では、持続には、困難が多いでしょう。
しかも、水を貯めた後、コンクリートで遮って、特急で流せば、
雨量の少ない地域では、土が枯渇、地下水の補充が利きません。
でしょう?
と、この項を書いていて、ふと、思いました。

脱線話、その2. 幕の内弁当とお味噌汁

お弁当に、金山寺味噌、湯浅醤油は、いかがですか?
―J.R.紀勢線のキヨ(オ)スク―

2010年11月13日 ブログ やくろう

“幕の内弁当”と言えば、、、もう少し、脱線します。
サンドイッチは、イギリスの、かの伯爵が、激務の合間の食事とて、考案したとか?

幕の内弁当の例;ウィキペディアより

幕の内弁当も、
観劇の合間(幕間;まくあい)に、
余韻を楽しみながら、
その場で、
済ませられるよう工夫した食事です。
話が盛り上がり、途中で、幕が上がれば、
何時でも、中止できます。
1幕が終えたら、また食事の続きです。
幕の内~ とは、しゃれた呼び名です。
                        ウィキペディアより   

私見ですが、ここに、海藻入りの、シジミの ”味噌汁” が加わったら、
塩分さえ気をつければ、栄養価満点。
ハンバーガーの、美味しいけれど、高カロリーと違い、
サンドイッチに劣らない、天下無敵のファーストフードです。

米作は、連作が効くし、
1粒の米が、成長して、何粒のコメになるかという、1粒の “種” の収益率では、
ケタ違いに、麦を、凌駕するということですから。
米作りと、幕の内弁当を、大事に思います。
幕の内弁当は、ヘルシーで、野菜たっぷり。
煮物や、高野豆腐などは、喉を詰まらせない配慮です。
とにかく、コンセプトは、“箱庭” に、詰められた、”ヘルシーさ”と、
文句の付けようがない、”栄養価”と、”見た目の美しさ”と、
そして、バラエティ に富んだ 創作意欲です。

付け加えて、“熱中症予防”には、
ごく、うすーい、うすーい ”味噌汁” が、手軽です。
インスタントでも、可です。
いつでも、ミネラルウォーター、スポーツドリンク ができます。
水と違い、ミネラルに、ビタミンまで補給できます。
”汗をかく時”は、塩分は、さほど、気にしなくていいのです。
夏バテにも、効果ありますよ。ぜひ、お試しあれ。

(やくろうの 熱中症の話もどうぞ、こちらからどうぞ、

脱線話、その3. 長ーいエピローグの終わり。
ー湯浅醤油の話ー

2010年11月16日 ブログ やくろう

味噌と言えば、醤油(しょうゆ)の はなし。
700年以上前、13世紀ごろ、宋に渡って、禅宗を学んだ、覚心様 という
尊い僧侶が、帰国後、和歌山県、由良(ゆら)町に、興国寺 を開き、
同時に、高級味噌の製法を、伝えました。
和歌山県湯浅町名物、“金山寺味噌(きんざんじみそ)”です。
この味噌は、ミソ汁用ではなく、本来、精進料理の 具(ぐ;おかず)で、

金山寺味噌

ご飯に載せて食べます。
ホンと美味しいですよ。
是非、ご賞味ください。
ところが、この味噌の発酵の過程で、
こぼれた、“上澄み液(たまり)”を、
調味料に使ったら、、、
また、なんと、食事の引き立つこと!
この上ない。
もう、今までの、料理という料理が、
一変しちゃった。

現在の醤油の始まりです。
“湯浅醤油(ゆあさしょうゆ)”です。もちろん、今も健在です。

(日本料理について、やくろうの 土用のうなぎと平賀源内の話もどうぞ、
こちらからどうぞ、

湯浅醤油

上方の醤油は、
禅師が、次いで、お寺を開山した、
兵庫県に伝えてから、後の事。

また、江戸の醤油は、
もっと、後に、4世紀を経て、
鰹節(かつおぶし)を、発明したり、
あるいは、
各種、釣りの仕掛けにも名を残し、また、
古式鯨漁(くじらりょう)を考え出した、
紀州の漁師が、
遠洋漁業で 出先の基地にした、
千葉に伝え、
(もともと和歌山にある、千葉県の、
 白浜、勝浦 などの地名の由来です。)
徳川吉宗公の応援もあって、
以来、兵庫県や千葉県で、
醤油業が盛んになった、、、、、
と、醤油は、紀州が、発祥の地だと、
和歌山では、固く、信じられています。

和歌山は、決して、“近畿のおまけ”じゃないんだ、ぞっ、とね。
華岡 青洲 先生も、居られましたしね、っと、ネ、、、。
  了 
長くまで、お読みいただき、アリガトウございました。

トップへ / やくろう編集版 目次 / 痔の話やくろう編集版/ 痔の話 エピローグ