女性の病気の話

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女性の病気の話

漢方と婦人病 その1.

個々の生理反応の多くは、
呼吸にしろ、代謝でも、血流でも、排尿でも、
生体物質の製造でも、生命エネルギーの配分でも、
また、炎症や免疫反応にしても、
反射応答的な単純さがあります。
つまり、何かが不都合を訴え、
改善指令が出されるという反応です。

ヒポクラテス以来、治療の原点は、
病気の反対を手立てすることでした。
熱が高ければ、下げ、炎症が強ければ、弱め、
痛みが起これば、鎮痛薬を、という具合です

漢方と婦人病 その2.

ところが、めぐり巡って、入り組んで、
何処から要請が出て、個々の要請が、
何のためだったか解りづらいものや、
良く考えると、もともと、
何が問題で、何がその対処法だったのか 
怪しい場合があります。

一方、生理反応には、本能や、精神的なもの、感情などのように、
本来の、生存上の要請ではなく、
上位中枢からの、勝手な指令の場合もあります。

あるいは、要請と応答が、悪循環になりがちな場合もあります。

御婦人によくある病気は、このような範疇のものが多いです。
自律神経失調症不定愁訴冷え性、(冷え)のぼせ症生理痛生理不順吹き出物
しみなど美容、神経性頻尿不眠肥満症
、、、などなどです。

漢方と婦人病 その3.

QOL(クオリティオブライフ;生活の質(の向上))
いう言葉があります。
病気が故の、人生のハンディキャップを、
減らせるように工夫する 治療です。

婦人病では、このQOLの低下自体が、主症状のこともあり、
個人差が大きく、非常にデリケートです。

もともと、漢方は、病気本体の消滅より、
“その人の寿命と QOL” が、最重要課題とも 言えます。

病源を無くせれば、それに越したことはありませんが、
根治が困難に思える時、
例えば、病気と共生してでも、寿命を延ばし、
免疫力に望みを託すとか、
病気の悪化を、
寿命以後に先延ばしさせる努力です。

漢方と婦人病 その4.

漢方は、似たような生薬成分なのに、
効果の出し方が 全く異なる場合があります。

それは、ある処方成分の、わずか1~2種類を変更し、
去、加、量を増減し、または、別の処方を、
追加することによります。

こうして、ある処方の生理作用を、
目指す治療の方向に歪ませ、
狙いを定めた場所に届け、
治療効果を発揮させようとします。

このように、漢方は、本来
全身の生理作用を動員し
あるいは、全身の雰囲気を統一して
その生理作用を、治療や、体調向上といった
ある方向になびかせることが要点です。

婦人病には、漢方が、非常に効果的な理由です
ぜひ、お試しください。

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