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中六の漢方を
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個々の生理反応の多くは、
呼吸にしろ、代謝でも、血流でも、排尿でも、
生体物質の製造でも、生命エネルギーの配分でも、
また、炎症や免疫反応にしても、
反射応答的な単純さがあります。
つまり、何かが不都合を訴え、
改善指令が出されるという反応です。
ヒポクラテス以来、治療の原点は、
病気の反対を手立てすることでした。
熱が高ければ、下げ、炎症が強ければ、弱め、
痛みが起これば、鎮痛薬を、という具合です
ところが、めぐり巡って、入り組んで、
何処から要請が出て、個々の要請が、
何のためだったか解りづらいものや、
良く考えると、もともと、
何が問題で、何がその対処法だったのか
怪しい場合があります。
一方、生理反応には、本能や、精神的なもの、感情などのように、
本来の、生存上の要請ではなく、
上位中枢からの、勝手な指令の場合もあります。
あるいは、要請と応答が、悪循環になりがちな場合もあります。
御婦人によくある病気は、このような範疇のものが多いです。
自律神経失調症、不定愁訴、冷え性、(冷え)のぼせ症、生理痛、生理不順、吹き出物、
しみなど美容、神経性頻尿、不眠、肥満症
、、、などなどです。
QOL(クオリティオブライフ;生活の質(の向上))と
いう言葉があります。
病気が故の、人生のハンディキャップを、
減らせるように工夫する 治療です。
婦人病では、このQOLの低下自体が、主症状のこともあり、
個人差が大きく、非常にデリケートです。
もともと、漢方は、病気本体の消滅より、
“その人の寿命と QOL” が、最重要課題とも 言えます。
病源を無くせれば、それに越したことはありませんが、
根治が困難に思える時、
例えば、病気と共生してでも、寿命を延ばし、
免疫力に望みを託すとか、
病気の悪化を、
寿命以後に先延ばしさせる努力です。
漢方は、似たような生薬成分なのに、
効果の出し方が 全く異なる場合があります。
それは、ある処方成分の、わずか1~2種類を変更し、
去、加、量を増減し、または、別の処方を、
追加することによります。
こうして、ある処方の生理作用を、
目指す治療の方向に歪ませ、
狙いを定めた場所に届け、
治療効果を発揮させようとします。
このように、漢方は、本来、
全身の生理作用を動員し、
あるいは、全身の雰囲気を統一して、
その生理作用を、治療や、体調向上といった、
ある方向になびかせることが要点です。
婦人病には、漢方が、非常に効果的な理由です。
ぜひ、お試しください。
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