そのひと そのひとへ、、、
中六の漢方を
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妊娠すると、たった1つの細胞だった受精卵は、
両親の遺伝子情報に基づいて、
10兆単位(人間の細胞の数です)まで、分裂します。
妊娠初期は、その1歩を踏み出した時期です。
細胞は分裂を重ねるに従って、遺伝子の情報を限定利用し、普通、
個々の細胞は、ほんの1部だけを有効発現して、特化していきます。
“何でもあり”の細胞から、毅然とした目的を持った機能細胞へと、分化します。
( がん細胞の悪性度は、この反対の方向でおこります。)
進化の系統樹のままに、地球の生命の進化を、始めから、
辿(たど)るとも、思えませんが、
途中の、胎児のごく初期の段階では、ややこしいもの-
例えば、“えら”や尻尾(しっぽ)のように、直ぐ退化して、
無くなるようなものでも、
一瞬間だけ、必要不可欠なのでしょう。
そのためには、生後は、一生不用なものや、
ほとんど二度と、体得しないような部品も必要でしょう。
そして、それは、あなたの体に、馴染めず、つわりのような、
一時の騒動を引き起こすのに充分かも知れません。
つわりなんて、あって当然にも思えます。
やくろうは、ある意味、
妊娠中の母体は、新たにもう一つの、
間脳と、肝臓が、体内に出来た状態だと思っています。
この2つの機能をあわせ持った組織が、胎盤です。
妊娠中の胎盤は、
1) 上位中枢の働きをします。
2) 優れた栄養で、胎児を育てます。
胎盤は、間脳下部に似ています。
血管に、富みながら、
間脳上部に、脳~血管関門があるように、
同様に、胎盤にも、胎盤~子宮内血管関門があって、
関所では、余計な脂肪や、農薬、環境ホルモン、
食品添加物などもえり分けて、
きっと、吟味した栄養で、胎児を育てることでしょう。
妊娠初期は、子宮と胎盤が安定するまで、
卵子が出て行った後の、卵巣側の空き部屋(卵胞)には、
妊娠黄体が、発達します。
ここが、仮の、妊娠指令塔です。
黄体は、妊娠中期まで、重要です。
着床卵の存在をよりどころにして、
黄体と、胎盤は、ホルモンをキャッチボールして、
互いに、成長します。
まず、黄体は、妊娠を、維持するために、
性周期を直ちに、中止させねばなりません。
そして、これからに備えて、
受精卵が着床した、胎盤と、シェルターとなる子宮を育てる
準備を要請します。
こうして、
卵巣側と、子宮側からの多量のホルモンは、あなたの、
今までの生理反応に横やりを入れて、ついには、支配し、
やがて、あなたの生理を、赤ちゃん中心へと誘導して行きます。
ホルモン量の、ドカスカ状態が起こりがちです。
ホルモンの大混乱期です。
それは、とても喜ばしいことですが、
精神面も含め、通常の生理でない、異常緊張事態に違いありません。
感情の起伏が大きくなったり、つわりなんて、ちっちゃな事、
当然でしょ?
、妊娠すると、ホルモンは、総量が増え、ピークのあと、高原状態で安定するのですが、
体内のホルモン比のようなものも、急変化します。
生命力の方向が、大きく舵を取られ、母体に与える影響も変化します。
体中に、受精卵を応援するように、
成長ホルモンや、それを受けて、体内細胞の感受性を高める、
甲状腺ホルモンといった、分裂や、細胞や組織を賦活する生命力が、優位になります。。
それらは、女性ホルモンには、違いないのですが、
働きとしては、男性ホルモン様の、、、と、言いますか、
つまり、体の中は、、
、、、、、、
やくろうは、血液型性格判断を、良く知りませんが、
例えば、
力を蓄え、自分を磨くことに長(た)けている、A型人間が、
急に、持っている実力を、充分に発揮し得る、O型人間に、
変身させるような変化です。
こうして、あなたにお構いなしに、
受精卵と、それを取り巻く環境は、活発な生命力に溢れた、
ホルモン状態になります。
それは、血流に乗って、あなたの細胞にも届き、
呼応して、代謝が活発になります。
体温が高くなったり、体質が、酸性側に、傾くかも知れません。
子宮や、汗、だ液などの分泌も、多くなるでしょう。
意図せず、思わぬ所に力が入ったり、
空回り騒動を引き起こすでしょう。
やはり、つわりなんて、、、
そりゃあ、あって、当然でしょ?。
こうして、あなたの血流は、
雑多な部品や、強烈な生理指令が飛び交う、
大変化の、ごちゃごちゃの真っ只中です。
あなたは、脆弱(ぜいじゃく)で、不安定な混乱状態です。
こんな時、かぜも、感染症も困ります。外敵は、撲滅しましょう。
免疫システムには、念入りに見回り、
注意を怠らないよう要請します。
ところが、そこに、最大の難問があります。
見覚えがあるようで、ないような、、、
―異質な細胞群― 赤ちゃんへの攻撃です。
正常妊娠なら、攻撃不可!!
分身なのですから、“えら”や、“尻尾”の奇妙な細胞も、
攻撃しちゃだめです。
ここは、大目に見てもらわねば、、、
他人には厳しく、自分や、身内には、優しく!、、、
非常に、虫のいいお願いですが、必ず、
守ってもらわねばなりません。
でも、ひょっとしたら、これは、案外、
人類共通に、得意なことかも知れません。
ともあれ、命令厳守。必要なら、リンパ球には、
教習所(胸腺;きょうせん)で、昔、
習ったことを復習してもらいましょう。
この悪意の無い、矛盾に満ちた厳命に、防御機構は混乱して、
タガが緩み、全身の規律が動揺するかも知れません。
あちこちで、必要以上の、
ボヤ騒ぎを起こすかも知れません。
筋腫細胞や、一時の膿腫を作ったり、
張り切りすぎた子宮や、卵胞側の、一寸した出血などです。
これらは、あなたを、一層不安に陥らせるでしょう。
混乱して、華やいだ幸福の時間も、
静かな大変調信号が中枢に返され、
落ち着いて食事なんかしている場合じゃない、と、
判断してしまうかも知れません。
、、、、
ね、やはり、“つわり”しちゃうでしょ?
人は、大きな変化があっても、たとえ、それが悪い方向でも、
平衡状態で安定しさえすれば、ある程度は、慣れるものです。
まして、2度目、3度目となると、たいていの反応は、
穏やかになります。
反(かえ)って、油断の方が問題でしょう。
逆に、ささやかな変化に過ぎなくても、
兆候を感じて、発見した時や、
変化が泥沼状態で、行き着く先の見えない時こそ、
パニックに陥るものでしょう。
それが、妊娠初期です。
何度目であろうとも、未知との遭遇でしょう。
でも、本当は、
妊娠初期-普通、あなたが、“おめでた”に気づかれた時には、
大変化は、もう、ピークを迎えつつあるのです。
大変化は、舵を取る時が頂点です。
そして、もう、舵はとっくに、取られているのです。
人間の卵細胞は、初期器官形成の栄養素である卵黄を、
持っていませんので、着床した子宮胎盤部分に、
まるで、必要物をバッグに詰めて、先送りしておいたように、
卵黄層が発達します。
やがて、この層は、巨大な水槽(すいそう)壁となって、
赤ちゃんは、プールで守られ、
呼吸や排泄(はいせつ)の練習装置が出来ます。
始め、卵子は、この卵黄囊(らんおうのう)から染み出した栄養で、
成長を続けます。
受精後4週余りは、きっと、赤ちゃんの心臓や肝臓など、
主な原始器官も作られ、血管網が出来て、
あなたと、へその緒で、結ばれている頃でしょう。
そうなれば、もう、人間へ一直線。ほとんど、あなたと一緒です。
つわりなんて、うそのように治まるハズです。
しかし、栄養や老廃物は、話が別です。
血液の情報は共有しても、
赤血球と、付随情報だけは、交流させない、という、
巧妙な “へその緒” の、血管も、仕組みも、特注品です。
(さもなくば、血液型不適格混合になっちゃいます。)
妊娠初期の今が、赤ちゃんや、初期卵黄嚢からの、
ややこしい老廃物の後処理の時です。
恐らく、これらが、あなたの肝臓に行き着くまで、
血流に乗ることが、つわりの第一原因でしょう。
途中で、組織との、過大な反応を呼び起こしたり、
侵入者の毒物に違いない、と、大騒ぎされるかも知れません。
ひょっとしたら、このことが、
''女性の性周期、月経が内部吸収では終わらず、
体外排出となる大きな理由ではないか??、''と、すら思えます
つわり(妊娠悪阻)とは、妊娠初期特有の、吐き気です。
実は、つわりの原因は、良くわかっていません。
この項も、やくろうは、こう思います、というに過ぎません。
、、、、、、、
人は、マラソンしながら、風邪を治そうとは思いません。
食欲盛々(もりもり)の、痛みや内臓炎症も、、、余り聞きません。
体は、重い病気になると、自律神経の制御を超えた緊張状態になり、
何を置いても、防御、修復なり、目の前の病気に、
対処しようとするものです。
その時は、対病気が優先で、体のリズムも、影響されます。
生命力を、自律神経系に割かれる食事など、
落ち着いて、している場合じゃない訳です。
妊娠初期の、
**ホルモン大変動と、
**防御システム警戒状態と、
**怪しげなものの存在は、全身に、充分、
重い病気のときがそうであった様に、
腦中枢が発令した、(病気)厳戒態勢を、予感させるものでしょう。
こんな時は、普段の自律神経は、押さえ込まれ、
まず、平常時のリズム-消化機能-
の不調となって現れ易いものなのでしょう。
あなたは、晴れやかな気持ちで、意欲に燃え、
食欲は、ともすれば、旺盛なくらいです。
しかし、脳中枢や体は、事件発生と勘違いして、
のんきに、何を考えているのだと、あなたを咎(とが)めます。
平時の営み=食欲に、ブレーキをかけます。
何もする必要がないのに、他にする事があるだろう、と、
難癖をつけます。
吐き気がおこり、何もかもいやになりそうです。
とても、落ち着いて、食事をしている場合じゃありません
しかも、この病気状態は、1週間では、済まないのです。
疑心暗鬼になって、胃腸は、ますます、不調になることでしょう。
こうして、つわりに悩まされるのでしょう。
体の中は、ある意味、病気厳戒態勢も同然の大騒ぎです。
でも、脳中枢には、何処からも、
発痛、発熱、炎症指令や、防衛隊などの、追加の要請がありません。
、、、、
(調子の良い時に、口にできるものを、探しましょう。)
、、、、
何処にも、炎症はないのです。
不審な侵入者もいなければ、組織と侵入者の葛藤もありません。
事件は見当たらないのです。
病気状態があって、病気らしい症状が無い、
病気の付随症状 (吐き気)があって、病気が無い???
、、、、、、、
考えてもみてください。
騒動の原因は、たかだか何ミリに過ぎません。
受精後8週(月齢3ヶ月2週)でも、たったの2~3cmです。
こんな微細なものに、健康状態が脅(おびや)かされずとも、
良いのです。
だから、
ほとんど、つわりに苦労しない、幸運な妊婦さんも居られます。
個人差が、非常に大きいのです。
いい人だけを見て、(妊娠やつわりは、)病気じゃない、と、
言い張るには、少々、ムリがあるでしょう。
平穏に、流れに身を任せられる人の方が、ラッキーなのです。
つわりは、精神力で何とかなるものでもなければ、
感情や氣力で押さえ込める部分も、小さいでしょう。
病状の分け方が間違っています。
つわりは、ほとんど、精神力や感情では、不可抗力の、
①~④に対する感受性の、“運、不運、”とでもしか思えません。
やくろうは、母乳の応援漢方は、自負しますが、
出産前に、
肝心の、あなたの母乳が、豊富かどうかは、ほとんど、当たりません。
つわりも、同じです。
妊娠前に、
あなたが、つわりに苦しむ人になるのかどうかは、
???、、あまり、分かりません。
つわり自体は、めぐり合わせ、に思えます。残念ながら、、、。
赤ちゃんに必要な栄養は、既に、余裕と、蓄えがあります。
(後述します。)
栄養は、
**大量に必要とするもの、
**少量だけれど、欠くべからざるもの、
**快適な妊娠維持のため、少量だけれど、その時は、選んでも食べて欲しいもの、、
の、区別が重要でしょう。
赤ちゃんは、まだまだ、一桁センチメートルの生命です。
赤ちゃんに必要な量は、ちょっぴりです。
あなたが健康なら、今は、量、質とも、申し分ありません。
今は、あなたの健康=妊娠維持のための体力が、先決です。
だから、この時期、まず、最低、必要なのは、
お母さんの体重が維持できる水分と、カロリーだけでしょう。
口にできるものを、早く見つけましょう。
その時は、
過去の、好き嫌いの、思い込みに捕らわれないように。
ご自分でも驚くようなものも、あり得ますから、、、。
あと少しの頑張りです。
男には不可能な、赤ちゃんとの会話を楽しみに、
やり過ごしましょう。
つわり(妊娠悪阻)とは、妊娠初期特有の、吐き気です。
これだけなら、普通、間もなく、ウソのように、治(おさ)まるものでしょう。
しかし、つわりが高じて、水分すら取れない、
妊娠悪阻(おそ;つわり)状態が続くと、危険です。
脱水症状は、熱中症と似ていますが、つわりの脱水症は、ゆるやかです。
熱中症脱水症と異なり、1~2月もかけて、しかも、栄養失調を伴って、ゆっくりと起こります。
日々の悪化が、徐々なため、気付くのが、遅れがちです。
つわりのひどい症状がつづいて、
* 食事だけならともかく、水分も吐いて、何日も飲めない時、
* 体重が3%も、減った時、
* 小便が何日も、異常に少ない時、
* 皮膚がカサつき、顔色がくすんで見える時。
これらが重なると、危険な兆候です。
すぐ、産科の先生の診察を受けましょう。
数日以上、水を飲めない状態は、決して、我慢してはダメでしょう。
早めに、診察を、、、ね。
こんな時、
"お手軽 つわりへいちゃらドリンク" は、きっと、少しは、お役に立つでしょう。
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つわりのお役立ち漢方薬
*生姜と乾姜の話; 生姜:起動作用、乾姜:補熱作用、
① 桂枝湯;お体のホルモン類など再調整の漢方薬です。
② 小半夏加茯苓湯;一般的です。
③ 乾姜人参半夏丸;長引く方。食欲不振、食思不振の時。胃炎、胃酸過多の時は、慎重に。
申し訳ございません。しばらくお待ちください。思案中です。
たいした頭もないのですが、、、