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たこ、うおのめ の見分け方、取り方の話 やくろう版

(1). たこ、うおのめ の見分け方、

足の裏の、ある点だけに、痛みや、異常、違和感があれば、まず、
たこ や うおのめ を疑いましょう。
皮膚の神経は、表皮と真皮の境界や、真皮~皮下組織部に広く張り巡らされています。

足の裏の皮膚細胞が、同一方向からの圧迫や摩擦に抵抗して、表皮に沿って、

tako,uonome.JPG

広範囲になだらかに増殖して、
硬く(角化;かくか)なったものが、
“たこ” です。
従って、たこの周囲から、
横から挟み込むように摘(つま)むと、
痛みを感じます。

一方、うおのめ(魚の目)は、
足裏の、摩擦からも圧迫からも、
逃げようがなく、
追い詰められてポイント的に、
内部の皮下組織、真皮側に深く増殖したものです。
従って、真っ直ぐ内側に押すだけで、非常に痛いものです。

典型的に出来れば、うおのめの最表面部は、内部に引きずられ、
くぼみが、魚の目(鳥の目?;ヨーロッパ流?の病名)状に、削り込まれます。

イボは、たこ に似ていますが、
皮膚の表面側に増殖したもので、輪郭がはっきりしており、
普通、強く摘まない限り痛みません。            注1).


画像の説明

写真の中央部で、
わかりずらいですが、
押さえ方によっては、かなり痛いので、
ウオノメでしょう。
普段は、足底に、米粒大の小石か
角(つの;これも、
ヨーロッパ流の病状解釈です。)を、
踏んづけているような痛みでした。

(2). たこ、うおのめ の取り方、

タコ、ウオノメ治療セット
タコ、ウオノメ治療グッズです。 ①サリチル酸バンソウコウ ②うおのめパッド
③粘着テープ ④へロススポンジ;人工軽石です。

【1】、入浴後、サリチル酸バンソウコウ(①)を、貼ります。    注2.)
たこでも、うおのめでも、初期は、同じです。

【2】、その上に、パッド(②)を、張ります。
これで、痛みはすぐに緩和されます。
①が、ずれるのを防ぐ役目もします。

化粧用コットンのパッド

無ければ、
化粧用コットンの真ん中に、
ほぼ同じ大きさの穴を開けて、
重ね置いてもかまいません。

がっつり治療


【3】、更に、重ねて、
粘着力の強いテープ(③)をはって、
しっかりと圧迫気味に固定します。
そして、1日放置です。

これは、マーキュロバン(③)です。
始めは、オーバーなくらい、
がっつり(?)と、
治ってくれば手抜きする、、、
というのが、
お薬を効かせる時の、
有力な方法の1つです。

方針の決まっている解熱鎮痛薬や、
傷や、火傷でもネ、、、。

【4】、次の日、お風呂の最後に、全てをはがして、
白く、フヤけたところを、軽石で、ていねいに 
“けずりこすり” 取ります。
(④;へロススポンジ;人工軽石です。)

お風呂上りに、何回か、【1】~【4】を、繰り返します。

【5】、(上) 2回目の風呂上りです。

ウオノメでした。

きれいなウオノメの痕跡です。
まだ、白いですが、
スベスベしており、
もう、何もいりません。
  (下) その12時間後、
3日目の朝です。
白かった部分にも、血の気が回復し、
もとどおり、治っています。
O.K.、、、。

【4】で、ボコッと、
芯のようなものが取れた場合、
更に、もう少し爪でほじくり、
軽石で軽くこすります。
「うっすらと、
血がにじむ手前まで、、、」、、
とも、いわれますが、
無理をしないで下さいね。

そして、1日休憩です。
様子を見て、まだ痛ければ、1日置いて、また、【1】から、繰り返して下さい。

注1)、イボの取り方、

イボも、始めは同様でいいのですが、慌ててはだめです。
フリーサイズのサリチル酸バンソウコウを切って貼り付けます。
サリチル酸液(イボコロリ)を、つまようじの先を噛んで、はけを作り、
間を置いて、数回つけてもいいでしょう。
しかし、イボの内部に新生血管も多く、
出血や、潰瘍気味になったり、皮膚の損傷が激しくなりがちで、
それ以上は、皮膚科の先生にご相談ください。
とにかく、ちょっとずつ、気長ぁーくです。

やくろうは、ハトムギ(薏苡仁:ヨクイニン)中心の漢方薬を飲んでいただきます。
ただし、1年ぐらい服用されるつもりでネ。

注2)、皮膚病の外用薬は、入浴30分後、というのが大きな治療ポイントでしょう。
特に育毛や乾燥性のアトピー性皮膚炎などの場合でも、
毛穴が充分開いており、程好(ほどよ)く、水分が保持されている、
この時間帯が重要でしょう。

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