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しゃっくりを止める方法 やくろう版

1. しゃっくりに柿のヘタだって?

2012年11月08日

  • 美味しい、いただき物です。(続きは、ここをクリックしてください) 
    • 甘柿2種です。
      中は、柿のヘタ (してい;柿蒂) です。
      2種の甘柿と柿のヘタ

      柿 ; 柿が赤くなると、医者が青くなる、、、。
      天候が柔らかのうえ、柿は、高栄養価で、医者要らずの、
      身近にある健康果物の代表格です。
      ビタミンやミネラルが豊富です。
      植物せんいも、カロリーも結構あります。
      柿(の葉)茶は、高血圧や、血管によい、おだやかな健康茶です。

      さて、柿のヘタですが、
      昔から、このヘタが、しゃっくり止めの特効薬とされています。

  • 薬草採集のヒント (続きは、ここをクリックしてください)
    - 似たものは、似たもので治せ ―
    • 古代の人が薬草を求めた、採集の手がかりには、
      至って、単純な、考え方のものも、あったのだろうと思います。
      ー 似たものは、似たもので治せ。 ー

      この葉、あの根は、どういう作用が期待できるだろうか?
      この症状に効く薬草が、どこかにないだろうか? と、探す時です。
      コンピューターもありませんし、
      何か、ヒントになる考え方なりがあれば、大助かりです。
      例えば、これは、五味子(ゴミシ;チョウセンゴミシの実、オミジャ)です。
      五味子
      前方のは、中の種が見えます。
      何に効きそうでしょう?

      五味子の種です。
      五味子の種
      腎臓そっくりでしょ?
      それで、五味子を採集したら、これは、腎臓に作用するような働きがないものか?
      と、真っ先に試してみるわけです。
      毒かも知れませんしね。
      ソラマメやインゲン豆も腎臓に似ていますので、期待はずれの結果なら、それまでです。
      次の候補を探しましょう。

  • 薬草採集のヒント (続きは、ここをクリックしてください)
    - 似たもの(病状)は、似たもの(境遇)で治せ ―
    • 採集のヒントでは、、、天邪鬼(あまのじゃく)な考え方もします。

      竹の特徴は、初期の強烈な成長力
      (タケノコは、1日に何十センチも成長します。)と、
      その後の開花~枯れ、までの、稀に長い安定
      (開花まで、数十年かかるものもあるそうです。開花後は枯れます。)です。

      そこで、竹には、
      逆に、内面に、急伸長を鎮める強い制御力を持っているかも知れない、、、
      と、思われたのでしょうか。
      竹葉は、
      体力が落ち気味な時の、下から真っ直ぐ突き上げるような咳などに、配合されます。
      この考え方は、
      困難(病気)に拮抗している組織は、普通より、対抗する力を養うものである。
      そこで、病人自身の、リンパ球なり抗体なりを取り出し、
      培養強化した後、改めて、注射して、治癒力を応援する、、、
      と、いう、現代の対ウイルスや癌の、初歩の免疫療法と、同じ発想でしょう。

      手がかりをつかんだ後の考察力は、とても、現代人の及ぶところでないと、思われます。
      偉大な先駆者が、古代中国の伝説の皇帝、
      神農(しんのう)様(4、5000年以上も昔の君主)です。
      神農様は、日本でも、薬草、医学の神様として崇(あが)め祭られています。

もう一度、柿のヘタですが、柿を真上から見ます。
柿の皮を胸膜とみなしますと、
人体を、胸のあたりで輪切りにして、脇部を、下から覗いたようです。
柿の ヘタ が横隔膜です。
横隔膜に、こんな皺しわ)がよっては、
そりゃ、しゃっくりぐらいおこるだろう?、、、
と、お考えになったのかも、、、知れません。

しゃっくりの妙薬、シテイトウ(柿蒂湯)です。
柿蒂湯
チョウジ(丁字)、柿蒂、ショウガ(ショウキョウ;生姜)です。
丁字(=スパイスのグローブ)は、お酒に浮かべれば、酒の刺激を和らげます。

不要な小さい反射神経信号(しゃっくり) に、
強い刺激を与えて蹴散らし(丁字)、
なめし、皺を伸ばし(柿蒂)、
両反応に勢いを与えて(生姜)、
しゃっくりを止めよう、と、願う漢方薬です。良く効きますよ。

でも、普通の場合、しゃっくりは、
きっと、ほんの一寸した体内信号の不徹底(ズレ) で、おこるものなのでしょう。
そんな時は、、、

2. しゃっくりを止める方法

2012年11月10日

やくろうのよく利用する しゃっくりを止める方法 です。

① 口に充分の水を含む
② 椅子に腹這(ば)い になり、頭を下にする。
③ 口を閉じたまま、一気に、飲み込む。
④ 飲み込んだ後、続いて、「やっ」 と、声を出して 息を吐き出す。

しゃっくりを止めるポーズ

① 飲み物は、お好きなもので結構です。
   鼻に、流れることも多いので、刺激飲料やドロッとしたものは、不向きです。

② 腹這いと言うよりも、胸ばい というか、胸を押さえつけてください。
   椅子の天板を仰ぎ見るように、首を大きく曲げてください。
   鼻から、よく洩れますので、重ねて、少し、ご注意ください。
   食物が、気管側に入っては、危険です。途中で、笑わないように、、。

③ 絶対に顔を動かさず、(心の中で、エイッとばかりに)、勢いよくです。

④ 飲み込んだ息で、すぐさま、「危ない!」 と声を出す感じです。

どうぞ、お試しください! 
& Good,Luck!

3. 人生、呼吸だけじゃないのだ、しゃっくりの原因と横隔膜と仲間の話.

2012年11月11日

横隔膜の役割は呼吸です。
詳しくは分かりませんが、呼吸は、頑強な筋膜が、ゆるゆるの胸の骨(肋骨、胸骨)を操(あやつっ)ているようです。、、、

  • 横隔膜と呼吸と、しゃっくりって、なによ??(続きは、ここをクリックしてください)
    •  * 横隔膜は、
         胸側に反り返った、逆、凹(ぼこ) 状の、分厚い筋肉の膜です。
       * 筋肉の運動は、縮むだけです。
       * 縮むと、太く短くなります。
       * 膜が縮んでピンと張ると、
         上側(肺)のたるみが小さくなり、下側に引っ張られます。
       * 肺が負圧になり、吸気が入ってきます。

      ‥‥しゃっくりは、
      この時、取り残されて、胸側にへこんだままの筋肉部分が、
      そこだけ、律儀にも、遅れて縮む、
      一時(いっとき)の、
      突然出来た、“クセ” のように思えます。

      すぐに治まって、けろりと忘れてしまうのですから、
      致命的な、筋電位の干渉でも、
      筋受容体の感受性の変化でも、
      筋弾力のゆがみとも、思えません。、、、、
      とにかく、普通、やや不規則で、迷惑千万な、小吸気でしょう。

       * 横隔膜の力が抜けますと、
         元通りに膜は伸びて、また、上側にたるみます。
       * 胸が狭くなり、肺に圧力がかかり、呼気が追い出されます。

      ‥‥きっと、この間に、ケイレンは、いったん解消されているのでしょう。

       ** 横隔膜は、自律神経支配ですが、
         普通の運動神経もあり、2重支配です。
         だから、いつでも、ちょっと、息を止める事も、深呼吸もできます。
        (感覚神経もあるそうですが、よく分かりません。)


  • 横隔膜と飲み込む瞬間??(続きは、ここをクリックしてください)
    • 一方、物を、飲み込む瞬間というものは、
       * 一瞬、息が止まります。
        (筋肉運動中の、横隔膜の緊急停止です。)
       * 舌は、入り口を塞ぎながら、食物を奥へ、胃の方へ、
         送り込むよう動きます。

      ‥‥原則、
      顔面~頭蓋骨にある、口以外の外部との隙間は、
      飲み込む瞬間に開き(というより閉じなおし)ます。
      文字通り、一瞬の息抜きで、
      結果、食べ物が、食道側へ流れやすくなります。

       ** エレベーターや、高地登山の時など、外気圧との差で、
         耳が、ツーンとしたら、唾を飲み込んで下さい。
         この隙間が一瞬開いて、脳内との気圧が同じになり、治ります。

しゃっくりを止めるには、
“(運動神経性の)呼吸” と、“飲み込む” 
と、いう2つの行為を連動させ、うまく利用するのが合理的でしょう。

自律神経支配の平和な横隔膜に、強力に横やりを入れられるが、
この2つの行動だ、と、思えるからです。

4. しゃっくり克服作戦の話。

2012年11月14日

普通、まず、びっくりさせて、しゃっくりを止めます。
親しい人なら、謝ったらすむでしょう。 
けれど、見知らぬ人を、むやみにおどかす訳にはいきません。
最近、そんな、しゃっくりで困った人に出会ったら、
突然、「犬と猫、四ツ足はどっち?」、
などと尋ねて、答えてもらう、、、。
答えている間に、しゃっくりが治っている。、、、と、いう話を、よく聞きます。
どちらも同じでしょう。
後者は、特に何も努力していないように見えますが、不意に、というのがポイントです。
「えっ??」 という、“間(ま)” は、呼吸の突然休止です。
質問は、悪意がなくて、出来るだけ突拍子も無い、しかし、直ぐ解けるものが、いいでしょう。
連想クイズ様の即答では、早すぎますし、
長く、考え込ませるような、難問でも、空振りでしょう。
「えっ??」 のあと、唾を飲み込み
(何となく、事態を理解し、ほっとした後、しかし、理由も分からないまま)、
咄嗟(とっさ)に答えたくなるような質問が、ベストでしょう。

しゃっくり中の横隔膜の無意識信号状態から、突然の質問で頭が混乱して、
→短期集中思考を誘い=しばし、時間が止まったような、呼吸停止(無意識下の横隔膜信号停止状態で、力を貯めます。)
→嚥下(えんげ;飲み込み)(=隙間の開放)、
返事(意識下の呼吸に復帰)が続きます。
発声は、意識した、力強い呼気の排出行動(運動神経支配)です。
たとえ、そんなつもり(例;深呼吸をする時)が無く、無意識としてもです。
“ダメ押し” に当たるでしょう。こうして、
びっくりさせられた時の反応と、同じような効果を引き出すのだろうと、思われます。

きっと、しゃっくり の身になれば、しゃっくりは、
「俺は、しつこいんだぞ!また、不意打ちしてやろうやろう」と、構えた矢先に、
予想外に、大きな、素早い、連続行動の連発をくらい、
我を忘れてしまうのでしょう???。それが、ネライでしょう、、、。

単に、息を貯める種類の行為より、効果的と感じます。

また、わざと、食道から、気管にかけて窮屈な姿勢をとったまま、
物を飲み込む、、、、と、いうのもあります。

舌上に砂糖をのせて、持ち上げて保ち(首をのばしたままで、)、
唾で溶け落ちる雫(しずく)を飲み込む。、、、
あるいは、コップの水を、反対側から飲む、
‥‥上唇をコップの反対側の外、あごと下唇をコップの内側にして、
そのまま、あごを引いて、お辞儀するように水を飲む、、、。
天の橋立を、大股望みする格好です。
先の飲み方は、この応用です。

いずれにしても、
交感神経(無意識)や、運動神経(意識的)信号を、
on.off.、入り乱れさせ、他愛のない、より大きな混乱で、
迷惑な惰性反応の収束を図っているように思えます。

実は、これは、柿蒂湯の考え方と、そっくりです
そして、この1連の動きを、オーバーにしたのが、例の飲み方です。

しゃっくりを止める飲み方

始めは、こんな姿勢(顔の上下が逆さま)
のまま、飲み物
(煎じ薬の場合もあります。)を、
先曲がりストローで、
お飲みいただいていました。
よく効きましたが、こちらは、
量が多いと、非常に鼻から洩れやすい
のが欠点でした。
治まれば、全部、飲まなくてもいいや、
と、思いました。

でも、もし、万一、この信号のトラブルが、
感覚神経や、もっと、中枢よりの部分に、原因があるのなら、、、
末梢の椿事では済まされません。
 * いったん治まっても、何日かで、すぐ繰り返す時や、
 * 体のあちこちが連動するような、大きなしゃっくりの場合、あるいは、
 * 何日も止まらない場合は、
1度、お医者様の診察をお受けになってくださいね。

追) 赤ちゃんの通常のしゃっくりは、感覚神経かも知れません。
すぐ治まるものですが、オムツ取替えのことが多いですからね。
内臓トラブル=お腹の冷え、を訴えて、胎内にいた時を思い出して、
今、これ以上飲むと、ヤバくなるぞ、とか、
(=まだ、胃や肺が働いていないのに、間違って入り込んだものを吐き出そう、)
と、いうチャンネル応答が甦ったとも、思えます。
もし、オムツ交換でなかったら、もう一度、ゲップを確認後、
乳首を少し遠ざけて、首を伸ばしたまま、飲んでもらう、、、とか、
赤ちゃんが、少し窮屈な姿勢での授乳(湯冷ましでも、)を、工夫してみてください。
この場合こそ、Good,Luck!

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