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心臓の話 やくろう版

心臓と漢方薬の話 その1. 心筋梗塞

心筋梗塞

2013年05月16日

やくろうは、昨年の末、心筋梗塞をおこし、日赤和歌山病院で、
手術を受けました。 σ(^_^;)
足そけい部の血管から心臓カテーテルを通して、
風船、ステント設置、、、
一連の血管確保、血流再生術でした。

先生方のおかげで、また、こうして、このブログも書けています。
本当に、有難うございました。
(=⌒▽⌒=)

日赤和歌山病院 2.

循環器病棟と、

日赤和歌山病院 3.

病室です。


日赤和歌山病院 1

1週間の入院中は、
快適に過ごさせていただきました。
病院の皆様に、お世話になりました。
本当に有難うございました。
(^o^) (^o^)
中庭より、、、、、、日赤病院です。

右冠動脈部が梗塞しての、緊急手術でした。


心臓病と漢方薬 1.

2013年07月08日

日赤病院でお世話になるまでに、そのまま、死んでいたかも知れず、
顛末(てんまつ)を、少し、振り返らせていただきます。
それは、こんな具合でした。
恥ずかしいことですが、、。 (^_^;) (^_^;)

  •  '12年12月15日(土曜日)。、、続きは、ここをクリック下さい。
    • '12年12月15日(土曜日)。、、
      この日は、朝から、倦怠感と、目の眩しさのようなものを、感じていました。
      脱力感があり、動くのが億劫でした。
      そのうち、座っていると、行動が、ますます、大儀になりました。

      寒くなって、暖かくすると、今度は、だらだらと、
      しかし、どっと、びっしょりと、汗ばみます、、、、
      爽快(そうかい)感が無く、冷や汗です、、、。

      (1). 牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)を、かじりながら、
         どうしたものか?と、思案。

      頭か? 心臓か?
      、、、

      不調の場所が、固定せずに移り、
      左右などの方向性が無く、
      感覚~神経症状も無く、
      頭のスッキリ度は、もともと、まあ、この程度の愚かさ加減だろうと、思えます。

      そんな訳ですので、痛みらしい痛みはないのですが、
      これは、ヤバ(疑わし)いのは、頭ではなく心臓だろう、
      心臓の血栓か?、、、、と、思われました。

      そこで、今日は、静かに寝ていることにして、

      (2). 四逆散(しぎゃくさん)に、
      牛黄(ごおう) と、田七人参(でんしちにんじん)を加えて、+
      茯苓杏仁甘草湯 を作って、飲みました。
      (ぶくりょうきょうにんかんぞうとう)
      茯苓杏仁甘草湯は全量で、四逆散は、8割程度に、
      牛黄を、0.25g、田七は、0.7g程を加えて、調整です。

      布団をかぶり確認したこと、、
      ①. 血圧が随分、下がっていそうなこと、
      ②. ひどい血流の弱さ ― 例えば、足を組めば足が、
         肘をつけば手の指が、痺(しび)れてくる、と、いう有様でした。
      ③. 酸素不足 ― 汗をかくと、唇や顔色の血の気が失せて、
         蒼(あお)ざめ、一転して、寒く、震(ふる)えること、、。
      、、、、、

      静かに寝ていると、体のだるさは 少し取れたようでした。

      けれど、いよいよ、胸の違和感
      ―息を吸う時、胸の筋肉が引っ張られるよな違和感。― 
      が、際立ってきました。

      昼過ぎ、もう一度、
      (2) の四逆散の加味方(かみほう;追加調整した漢方薬)と、
      茯苓杏仁甘草湯を、飲みました。

      、、、、、、、、、

  • 牛黄です。、、、続きは、ここをクリック下さい。
    • 牛黄;ごおう   乳鉢と牛黄
      クリックで拡大します。

      牛の胆石です。稀に見つかる、苦い高貴薬です。
      救心や六神丸、小児用の奇応丸(きおーがん) の、主成分です。
      粉にして使っています。
      強心作用抜群で、ニトログリセリンと同じく、舌からも吸収されます。
      だから、舐めると、即効です。


心臓病と漢方薬 2.

2013年08月03日

本当はどんな状態だったのか、分かりませんが、
相変わらず、胸の痛みは、ありません。

  • 静かに寝ていれば、、、、続きは、こちらをクリック下さい。
    • 静かに寝ていれば、まあ、症状は安定的で、
      悪化するような気配も感じませんでした。
      かと言って、依然として、力が入らず、体の動きは、鈍く緩慢です。
      とにかく、ここまで、何ほどの良い兆候も、ありません。
      これでは、一向に、埒(らち)があきません。、、、

      夕刻前、また、
      (3). 清心丸を、かじり、今度は、桂枝茯苓丸(けいしぶむりょうがん)を飲み、
      また、思案?、、、。
      静かで穏やかだが、血栓のようだし、もし、血栓なら、、、?
      もっと、積極的に、邪魔者を攻撃するべきか? 
      そして、あるいは、
      より直接的に、心筋の応援(!) を、試みるべきか?
      と。そこで、、
       

  • (4). 当帰四逆湯+大黄附子湯、、、続きは、こちらをクリック下さい。
    • (4). 当帰四逆湯+大黄附子湯です。、、、
      (とうきしぎゃくとう)+(だいおうぶしとう)
      大黄附子湯を煎じている間に、
      顆粒の当帰四逆湯に、例の、牛黄と田七人参を加えて、
      松寿仙(しょうじゅせん;熊笹エキス) のお湯割りで、服用しました。

      期待するべき効果は、前者は、血管に弾力性を持たせての拡張作用であり、後者は、血栓を削り、血管と血栓のスキ間を狙っての、血流の確保です。、、、、こうして、原則、横になって安静にして、時々、薬を調整するために調剤室へと、行ったり来たり往復するという時間が続きました、、、、、、。

  • 田七人参です。、、、続きは、こちらをクリック下さい。
    • 田七人参です。三七とも言います。

      田七人参末

      朝鮮人参と同じく、
      ウコギ科の、硬く高価な薬草です。
      明(みん)代以来、強力な止血作用が、
      つとに有名です。
      やくろうは、よく、痔の出血や、
      外傷の内出血に用い、
      外用でも、抜歯後の出血には、
      綿球にまぶして使います。
      また、一見、作用が反対に見えますが、
      (止血は、過剰血流に抵抗するダムですから、)
      炎症熱のひどい組織の血流改善作用にも優れます。

      肝臓病の妙薬、
      ”片仔廣”(片子黄(?);へんしこう)の主成分(85%)です。
      冠状動脈血流の改善にも、大いに有効だ思っています。

心臓病と漢方薬 3.

2013年11月29日

'12年12月16日(日曜日)。
布団にもぐっていれば、倦怠感と、そして、無力感も、
体を覆(おお)ってきます。
この時の呼吸が、“短気(たんき)”なのでしょう。

  • 「痛み」は、ないのですが、、、続きは、ここをクリック下さい。
    • 布団にもぐっていれば、倦怠感と、そして、無力感も、
      体を覆(おお)ってきます。
      この時の呼吸が、“短気(たんき)”なのでしょう。

      「痛み」は、ないのですが、深く息を吸うと、胸の右側の肋骨が、
      ロープで心臓側に引っ張られるように感じます。
      この、心臓あたりからの違和感が頭から離れず、
      呼吸することが怖気(おじけ)づきます。
      すると、どうしても、胸を拡げるのが憚(はばか)られ、
      息が、ひそやかに、小さくなります。
      そしてその分、早くなりがちです。、、、、

      声も身も潜めて、嵐の過ぎるのを待つ感じです。
      “心細い” とは、
      冠状動脈の拡(ひろ)さをも、指した言葉なのか?と、思われました。

      夜が更(ふ)けて、この短気のせいのせわしなさもあり、
      少し、疲れました。
      こうなれば、心臓の筋肉の応援です。 顆粒の、

      (5). 炙甘草湯  (しゃかんぞうとう) に、
      ここでも、牛黄と田七人参を加えて、松寿仙のお湯割りで服用し、
      粥(かゆ)を食べました。これが、この日、初めての食事でした。
      順番の後先は、はっきりと覚えていませんが、待望の軟便も出ました。
      大便の後、しばらく様子をうかがいましたが、
      まだまだ、良い変化は、ありません。
      (-_-;)

  • 牛黄清心丸です。、、、、続きは、ここをクリック下さい。
    • 牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)です。

      牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)

      通常、丸剤は、
      薬草の粉末をハチミツで練り、
      小さく丸めて作るのですが、
      これは、大きいままです。
      口中でちぎって、
      クチャクチャと噛み、
      溶かしながら食べます。
      1丸に、
      牛黄を、0.2g以上も含み、
      強心、強壮に優れた、高貴な栄養剤です。

心臓病と漢方薬 4.

2013年11月29日

夜半、
(6)番石湯(ばんせきとう)をしました。
これは、飲み薬ではなく外用剤です。
たいそうな名前ですが、
熱湯にミョウバン(明礬;番石)を溶かして、それで足湯をするだけです。

  • 簡単ですが、、、、、続きは、こちらをクリック下さい。
    • 簡単ですが、ものすごく効くときもあります。
      風呂場で、椅子に腰掛け、裾(すそ)を上げ、足首から下を湯桶(たらい)に浸します。
      温度は、火傷をする寸前くらいまで、なるべく熱くします。
      冷えてくれば、時々、熱湯を補います。

      およそ、生理というものは、ともすれば過剰に反応します。
      その結果、命そのものを縮めるような悪循環に陥ったり、
      反って、災難を大きくする事もあります。
      例えば、血栓状態になれば、血圧を上げて押し流そうとしますが、更に、
      血栓を押し込んで閉塞度を強めたり、出血を招いたり、
      辺り一帯が過剰充実になって、浮腫状態になり、
      動きが取れにくくなってしまったり、、、。と、いう訳です。

      礬石湯の基本は、足先を熱刺激して温め、下半身側の血流の増大を企(はか)り、
      その分、のぼせや高血圧、血栓といった上方の過剰な圧迫力を呼び戻し、
      改めて仕切り直しをして、病因解消力の復活を誘うものです。
        (それは、ほんのちっぽけな動きに過ぎないでしょうが、
          ひと息をつく雰囲気というものが大事なのでしょう。)
      力を下に逃がす有力な方法は下剤ですが、
      もう、軟便が2度出ましたので、今度は、番石湯です。

      今日3個目の牛黄清心丸をかじりながら、しばらく、力を抜いてぼんやりしていました。
      とても、気持ちよく、疲れがほぐれれてゆくような気がしました。
      何より、気分が落ち着いてきました。
      ですが、最後、ずるずると滑ってしまい、
      力が入らないので、尻もちをつき、お湯をひっくり返し、パジャマが水浸しになりました。

  • 明け方近くなり、(7)黄耆建中湯、加、黄連、阿嬌と、、、、、続きは、こちらをクリック下さい。
    • 明け方 近くなり、
      (7). 黄耆建中湯、加、黄連、阿嬌。
         (おうぎけんちゅうとう か、おうれん、あきょう )
      と、ビタエックス(プラセンタ;胎盤エキス)液を飲みました。
      こちらは、心筋細胞や血管の弾力性の応援が期待です。

      静→動(驚き→着替えの“大騒ぎ”)→静(ひと休み)→小動(漢方薬調薬)→静、、、
      、、という、起伏が良かったのか、服用後、いつしか、眠れました。ーこれら、漢方薬の話は、また改めて、後述させていただきます。ー

心臓病と漢方薬 5.

2013年12月02日

’12年12月16日(日曜日) その2.
昼過ぎ、目が覚めました。
前日とは大違いで、快調に思われました。
自転車で、近所に用を足すことも、軽くシャワーを浴びることも平気でした。
しかし、大きく深呼吸をして胸を拡げると、違和感があり、
右肋骨が、心臓側に引っ張られます。

’12年12月17日(月曜日)、朝。

相変わらず、右肋骨は、心臓側にロープでつながれたままです。
タクシーで、日赤 和歌山病院に行きました。、、、、
そして、、、
このページの上、始めに戻ります。

ほぼ、48時間、、、ちょっと、強気すぎました。
病院の先生、皆様、お世話様でございました。
ありがとうございました。
そして、家族や、特に奥サマ!、、、
(m´・ω・`)m テヘ、ゴメン…
、、、アリガトウ。、、、

心臓病と漢方薬の話 その2.

心臓、心臓病と 漢方の話

申し訳ございません。しばらくお待ちください。編集中です。
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