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水虫のはなし やくろう版 その2.

水虫のはなし その2.
水虫の治療法、予防法の話その1.

みずむしは、その辺の何処にでもいるカビです。
水虫と仲良しを続けるか、サヨナラするかは、
結局、いつまで、水虫にとって住みやすいか、どうか? で、
決まります。

決して、水虫は、運、不運の問題だけではありません。
水虫に好かれる理由を、放ったらかしの事が多いからです。

1. 水虫の予防方法のポイントは、清潔と乾燥です。
2. 水虫の治療方法のポイントも、清潔と乾燥です。
    付け加えるなら、あと少しの根気と、
    いつも水虫に嫌がられる工夫です

(1). 指間の水泡、ジュクジュク型水虫のはなし;
治療方法その1.清潔

指間型水虫    指とコットン
(左)クリックで拡大します。  (右)指の間に綿球

 ― 外から来たものは、洗って追い出せ!

床に足をペタンとつけ、上から、手の親指と中指で、
両端の足先の爪あたり(第一関節)を、はさみつけて下さい。
どこか、ぴったりくっ付いてしまう指があれば、
その指の間が、あなたが、水虫にやられやすいところです。
もし、普段から、そこに、汚れ(普通これは、垢+ホコリです。)が、
たまりやすい人は、なおさらです。
水虫にとって、エサ付きで歓迎中となります。
 「外から来たものは、洗って追い出せ!
何であれ、これは、初期の原則です。

  • 水虫は、余程のことが、、、、(続きはここをクリックしてください)
    • 水虫は、余程のことが無い限り、直ちに、皮下深く侵入する危険が少ないので、
      いつまでも、これが水虫の治療原則です。

      かゆ~い水虫

      石けんを十分泡立たせ、手の指で足指間を洗います。
      風呂から上がる前に、2度洗いもグーです。
      上で見つけた指の間は、念入りに、、。(予防)

       ** 石けんは、普通の石けんの方がいいです。

      肌は、弱酸性です。もし、
      “肌に優しい”理由が、石けん自体の弱酸性によるなら、
      菌糸や汚れが落ち足りません。
      普通のアルカリ性か、中性の石けんの方がよく落ちます。
      ヌルヌル感(しっとり感)の残るものも、今は不適です。

1) 痛みが無い、カユイだけの時、

指間の水虫は、非常にカユイことが多く、タオルでゴシゴシするのは、
洗うよりは、無意識にカイているのです。
いたづらに、傷つけます。指で充分です。
石けんを十分泡立たせ、しかし、少々手荒に、手の指で足の指間を洗います。
ふやけた皮膚が取れても無視しましょう。
水泡が破れて、皮膚がピンクにむけてもかまいません。

  • 痛みさえなければ、、、、(続きはここをクリックしてください)
    • 痛みさえなければ、寝る前に、水虫薬をすり込みます。
      水泡がめくれても、ピンクの薄皮状態でも、痛みが無ければ、水虫薬だけです。

      寝る時に、指先に綿球やコットンをはさみ、薬の塗った指間を、
      拡げておくとよいでしょう。

      水虫薬は、寝る前と、昼休みごろ2回塗るのが適当です。
      難しければ、せめて、朝、靴下を履く時に、薬をふき取り、
      塗りなおしてください。
      垢や、薬で弱った菌糸もふき取れます。

      そして、夜と同じで、コットンかガーゼを小さくちぎり、
      念のため、水虫液を3滴たらし、薬の塗った指間にはさみ
      綿棒ほどのスキ間を作っておくと、効果10倍です。

      同様に、靴下を、履く前に、水虫用の、乾燥の、パウダースプレーも非常に有効です。

      水虫は、ある程度繁殖して、勢いよく菌糸を伸ばす時期が、猛烈に痒くなります。
      8/25日の記事の彼が水虫に気付くのは、ゴルフの1週間後でしょう。
      出来れば、そんな強烈にカユイ、2~3日だけは、1日10回ぐらい繰り返すつもりになってください。
      指間の水泡、ジュクジュク型水虫

      1日1回でo.k.の水虫薬が多いですが、
      試験管内のように、しっかり付いていればの話です。
      昼間の行動は、薬は患部に留まらず、すぐに取れるものです。
      かと言って、薬や軟膏の基材にかぶれない自信がない限り、
      厚く塗っては、ダメです。
      皮膚病の軟膏の塗り方の基本は、たとえ回数が増えても可。
      1回量は、うすーく、うすーく伸ばすことです。

      下記、傷薬と傷口保護の時は、例外です。
      だから、1日最低2回がオススメです。

2). 痛み=傷 がある時、、、

水虫には、かぶれも、細菌も加わります。
水虫ばかりに気をとられないように、、。

1). 洗っている時、痛みを感じたら、、、 

洗っている時、痛みを感じたら、傷があります。
バイキン(細菌)感染の予防も必要です。

ちょっとだけズキッと、しみるときは、小さい傷です。
その部分にイソジン液をつけ、2分後、全体に水虫薬を重ねて塗ります

イソジンに含まれるヨウ素は、カビ(真菌)にも有効です。
本来の細菌感染を防ぎ、しかも、少し傷口の乾燥作用があります。

  • 2). 強い赤味の傷がある時は、、、(続きはここをクリックしてください)
    • 2). 強い赤味の傷がある時は、、、 

      皮膚がただれたり、皮膚のところどころに、
      もっと赤味の傷がある時は、3日ほど、
      ①イソジン、
      ②水虫クリーム、のあと、傷口に、
      ③抗生物質の軟膏((例)ドルマイシン軟膏) を、ベットリ塗り加えます。

      保護を兼ねる時は、抗生物質の軟膏も、クリームより、
      なかなか取れない、軟膏の方がいいです

      3). 痛みの強い傷がある時、、、

      痛みが深く、傷が指間一帯の広い範囲なら、まず傷の手当が先です。
      2~数日、イソジンの後、
      抗生物質の軟膏((例)クロロマイセチン軟膏;クリームです。)を、
      伸ばし、その上に傷薬を、べっとりつけます。

      水虫薬は、使いません。
      水虫薬は、2.3日後から、傷口が治ってからです

      傷薬は、亜鉛華を多く含んだ、
      軟膏((例)トフメル、パイロール) が、いいです。
      殺菌と、水虫が喜ばないよう、乾燥を兼ねられます。

      1)、2)、3) とも、靴下の汚れは覚悟して、
      けっして、バンソウコウは使いません。乾燥のためです。
      小さいガーゼを、はさむだけなら、結構です。

4). 1).2).3).で、数日で改善しない場合、、、

1).2).3).で、数日で改善しない場合、
皮膚科のお医者さん、水虫に詳しい薬局で、ご相談ください。

また、 * もっと奥で痛みを感じたり、
      痛みとはれが深く、広い範囲で、4、5日続くなら、、、

既に、傷口からバイキン(細菌)が相当量、
深く入っているかも知れません。
足の甲まで熱を持ち、大腿の付け根のリンパまで腫れてくることもあります。

同様に、皮膚科のお医者さん、水虫に詳しい薬局で、ご相談ください。

(2). 水疱(すいほう)型水虫のはなし;
治療方法その2.乾燥
ジュクジュクまじり足裏水虫;治療方法その2.乾燥

1). 「ぐじゅぐじゅは、とにかく乾燥!」

“土踏まず” の周辺、このあたりも、
水虫が、始めに出来やすい部分です。
水泡型水虫
クリックで拡大します。

カイて拡がっていますので、かゆみは、もう、散発的でしょう。
最初は、恐らく、やけどより少し深い位置、
少し皮の厚い、1~数個の独立した水泡だった、と思われます。
そこから、こうなるまでが、ものすごく痒い時期です。

水虫は、その名のとおり、水気が無ければ、繁殖出来ません。
だから、この状態の一番の治療方針は、乾燥です。

海岸の、45度以上に温められた、乾いた砂に、足を突っ込み、
少しずつずらしながら、20分ジッとしています。
3日もすれば、見違えるように治ってきます。

2). ジュクジュクまじり足裏水虫;水疱(すいほう)型水虫

 *1). 石鹸でよく洗い、
 *2). 水虫薬をウスーくのばします。
 *3). 靴下を履く前に、水虫パウダースプレーを吹き付けます。

  • タオルで、、、(続きはここをクリックしてください)
    • 1). タオルで、、
      タオルで(カキながら)、こすっても、かまいません。
      水泡が破れても、大したこと無いでしょう。

      石鹸は、大事です。水虫菌は、水泡をおおう皮膚や、
      水泡と皮膚との境界部に菌糸を伸ばしています。
      ポツンとした水ぶくれの中や、破れて出てきた液には、ほとんどいません。
      きっと、水泡は、菌糸を中まで入れまいと、皮膚が抵抗して出来るのでしょう。

      だから、その液がついても、うつりません。

      2). かゆみの強い間は、、、
      かゆみの強い間は、指間型と同様、1日数回、水虫薬を塗る方がいいでしょう。
      とにかく、中まで届けとばかりに、すり込むことです。

      3). この場所は、、、
      この場所は、薬が非常に取れやすいところです。
      かといって、救急バンなどで、フタをすると、湿度を上げて、逆効果です。
      皮膚からの浸出液自体が、湿度の元になります。
      破れた水泡の内容物を貯めるし、バンソウコウの接着部分の周辺が、今度は、次の標的になります。
      そこで、靴下を履く前に、水虫薬を2度塗りして、さらに、
      水虫パウダースプレーを、吹き付けます。
      これで、薬が、長持ちします。

      傷があれば、話が別です。
      同時に、前項のように、イソジンや、傷の手当を、最小範囲で、加えます。

3). 水虫パウダーについて、、

土踏まずは、へこんでいますので、乾かすにも、洗うにも、意外と盲点です。
先の、水面から顔を出したモチ(餅)状態に、なりやすいのです。
絶えず、乾燥させ、水虫に、嫌われるようにしたいものです。

  • 水虫パウダーが1番です。(続きはここをクリックしてください)
    • 水虫パウダーが1番です。
      ただし、スプレーは、かぶれやすいので、確認しながらお使いください 。
      パウダーは、水虫薬が、浸出液で薄められ、流され、
      靴下などでふき取られて、効き目がオチても、補ってくれます。

      今はありませんが、昔、
      “デルムパウダー” という、やくろうが大好きだった、
      水虫薬がありました。

      懐かしのデルムパウダー
         デルムパウダーです。

      刺激が少なく、おだやかな水虫の薬(ウンデシレン酸)と、
      カユミ止め、が入った水虫パウダーです。
      これを、靴下を履く前に、靴下の中に、振りかけていただきました。
      水虫を、積極的に退治する程の力はありませんが、
      浸出液の多い時は、かなり有効でした。
      何より、湿気を集めますので、水虫が水を求めて、
      パウダーの中に、菌糸を伸ばしてくると、やっつけられます。

      最近、水虫用の、スプレー式のパウダーが、ようやく復活しました。しかし、パウダー量が、物足りないと感じます。
      これは、脇の汗止めパウダーにも言えます。

      白くなり、かっこ悪いですが、一時(いっとき)のカユミ止め効果より、
      乾燥に重点を置いたものも、薬の効き目が長持ちになり、効果があると思います。
      効いた気分は劣りますが、スプレー部は、刺激が少なくて、
      パウダー部は、穏やかな薬のほうが、事故が少ないでしょう。

      シッカロールがあれば、
      水虫液を3回塗って、パウダーをふりかければ、同じ意味で使えます。

4). 赤ちゃんの、シッカロールについて、

  • 布おむつは、パフで、、、、(続きはここをクリックしてください)
    • 布おむつは、パフでペタペタと多めでした。
      少しでも、水を吸い取り、肌が濡れて、おむつ交換までの、
      気持ち悪がる時間を延ばします。

      紙オムツは、肌の窪みに、コロンと固まるようでは、湿気をためてしまいます。
      水虫パウダーのように、繁殖阻止力がなく、
      かえって、カビ繁殖の原因になりかねません。

      紙オムツ使用時は、
      パウダーは、指でつまんで、サッと撒き散らす程度の方がいいでしょう。
      お尻を、時々拭いては、サッとパウダーです。

5). その他の方法、、

とにかく、この状態の水虫は、浸出液が多く、乾燥が重要です。
次の、足の裏の、ガサガサ(肥厚型)の水虫の、
中に出来た、水疱(すいほう)型も、治療方法は同じです。
そして、
できるだけ、いろんな方法を利用し、水虫を、住みにくくしましょう。

  • * 水虫は、イオウや、銅、銀イオンに弱いです。
  • * タライに、濃い目に湯の花(硫黄温泉の元)を溶かし、
       足首から下を浸します。 
       白く濁る温泉=硫黄温泉の温泉療法です。
       肌が、ひどく痛んだ水虫には、とても有効です。
  • * 木酢液(もくさくえき)も同様です。
  • * 酢の足浴も有効ですが、かぶれ易いので要注意です。
  • * 10円玉を、靴の土踏まず部に敷いておくと、ほんの少し有効です。

水虫のはなしその3. やくろう版

(3). 足裏ガサガサ(角化)水虫の話;治療方法その3.肥厚角質の軟化